神奈川地域資料保全ネットワーク

神奈川地域資料保全ネットワーク(神奈川資料ネット)のブログです。ご案内等を掲載していきます。

神奈川新聞「支える」欄に相模原市にあるフィルム保存機関とその職員の方が紹介されました!

東京・京橋にある、日本で唯一の国立のフィルム・アーカイブである東京国立近代美術館フィルムセンター
フィルム保存施設は、「相模原分館」として、相模原市中央区にあります(通常は非公開)。

フィルムセンター・相模原分館が「映像文化を伝える「とりで」」であることを、
同センター主任研究員の とちぎ あきら さんのインタビューによって示している記事が、
神奈川新聞2012年10月7日付「支える」欄(22面)に、掲載されました。
*この「支える」欄は、「芸術、文化を裏から「支える」人たちを隔週で紹介」するものです。

この記事では、「映像文化を後世に伝えるための「とりで」」である、
東京国立近代美術館フィルムセンター
の活動をフィルムの脆弱性に対応するための保存環境等を通して紹介されています。

特に、日本は映像作品を一ヶ所で保存するための法的枠組みが整えられていないこと、
だからこそ、とちぎさんをはじめとしたフィルムセンターの方等(例えば、NPO法人映画保存協会)の活動に意義があることが紹介されるのは、
神奈川を超えて、全国的に意義があることだと思います。
記事を書かれました、神奈川新聞文化部・齊藤大起さんに御礼申し上げます。

神奈川在住の皆様に非公開とはいえ、このような施設があることを知っていただくことも、県内の資料保存を考える上では重要です。
また、皆様のご自宅等にもフィルム(ビデオや写真等。特に、横浜は日本の写真史に欠かせない土地ですし)もおありでしょう。
まだよちよち歩きの神奈川資料ネットですが、そのような資料にいずれかは対応できるよう、日々意識しております。

神奈川新聞のウェブサイトで「支える」欄は掲載されていないようですが、
図書館等でせひご覧ください!
紙面半分くらいを使い、フィルム保存庫や検査室の作業風景等をカラー写真(吉田太一さん撮影)で掲載なさっている、とても丁寧な記事です!

☆国立近代美術館フィルムセンター
http://www.momat.go.jp/fc.html


*今回の記事は、神奈川資料ネットのブログ・メーリングリスト担当の宇野が、音声アーカイブを研究テーマとしているため、やや力が入っているかもしれません(^_^;)
とはいえ、紙以外の資料のアーカイブや保存にも、ぜひ目を向けていただければと存じます。