神奈川地域資料保全ネットワーク

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国文研フォーラムのご案内(6/13・立川市)(6/1追記あり)

国文学研究資料館の青木睦先生・釜石市役所津波被災行政文書復旧作業に従事されている林貴史さんから
下記ご案内をいただきました。
事前申し込み不要です。ぜひご参集ください!
以下、いただいたご案内を転載します(見やすさのために一部行間等を整理しています)。

*6/1追記:フォーラムに関する情報は、下記国文研HPに掲載されています。
http://www.nijl.ac.jp/pages/event/symposium/2012/forum.html

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国文学研究資料館で開催の「国文研フォーラム」において、東日本大震災でのこれまでの活動を報告いたします。
多くの方のご参加をお待ちしています。多くの方にお知らせいただければ幸いです。

☆第10回 国文研フォーラム

日時:平成24年6月13日(水)13:30〜17:00(開場13:00)
場所:国文学研究資料館 大会議室
国文学研究資料館までのアクセスは下記URLをご覧ください。
 http://www.nijl.ac.jp/pages/access.html
※事前の申し込みは不要です(先着200名程度)。

発表者:青木睦 准教授
タイトル:東日本大震災における津波被災文書の救助・復旧活動とその意義
−立川断層間近の国文学資料館での報告会と水損資料救助実演−

発表要旨: 
東日本大震災では、広い範囲で地震津波の大きな被害に襲われ、文書にも大きな被害をもたらした。当館も大きな揺れに襲われたが、免震構造のおかげでその被害を最小限に抑えることができた。
 被害を受けた被災文書の救助・復旧活動が様々な機関、団体、個人によって行われ、当館においても文化庁文化財レスキュー「人間文化研究機構内チーム国文学研究資料館」として岩手県を中心に様々な形で被災文書の救助・復旧活動を行ってきた。
 これらの活動は、大規模災害時における被災文書の救助・復旧の必要性を考える機会を我々に与えてくれたと同時に、日常の文書の保存管理を再考する機会となった。釜石市及び陸前高田市で行われた津波被災文書の救助実演とともに、文書の救助・復旧活動の意義を考え、国文学研究資料館の被災状況から文書の防災・減災について考えてみたい。

主な内容: 
活動の発端と被災地の状況
釜石市役所の被害と被災文書の概要
釜石市役所被災文書の救助・復旧活動の概要
津波被災文書の救助・復旧技術の実際
・圧縮袋(座布団用)封入法-防カビと吸水措置
・吸水紙乾燥法- キッチンペーパーを使用した乾燥促進処理
・小タワシ・スポンジ・マイクロクロス・刷毛等を用いたクリーニング
この活動の支えと意義
国文学研究資料館の被災状況及び免震装置の効果及び稼働状況を併せて報告いたします。

国文研フォーラムについて:
国文学研究資料館では、昨年度より、当館の研究活動の成果発信へ向けた取り組みの一環として、国文研フォーラムを開催しております。このフォーラムを通して、当館のスタッフが行っている研究を、大学院生を含む館外の幅広い研究者との交流の場へと開いていくことを目指します。研究資料へのアプローチから、最新のデータベース活用術まで、現在進行形の多彩な問題を取り上げてまいります。
 本年度は、下記の年間スケジュールのとおり開催します。(なお、止むを得ない事情で日程等を変更することがあります。当館webページでご確認ください。)どうかふるってご参加ください。
※スケジュールは下記をご覧ください。
http://www.nijl.ac.jp/pages/event/symposium/images/H24forum.pdf

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