神奈川地域資料保全ネットワーク

神奈川地域資料保全ネットワーク(神奈川資料ネット)のブログです。ご案内等を掲載していきます。

川崎市市民ミュージアムの被災収蔵品レスキュー活動への参加について(ご報告)

神奈川地域資料保全ネットワークは令和2年10月に川崎市と協定書を取り交わし、
川崎市市民ミュージアムの支援団体の1つとして修復作業等に入れていただくことになりましたのでご報告いたします。

 


災害発生後、神奈川資料ネットの初動は民間所在資料の保全のために動くという方針は今後も大切にし、
館蔵資料をまもる神奈川県博物館協会と指定文化財をまもる神奈川県教育委員会文化遺産課に随時報告しながら
モレ・ヌケのない神奈川の保全活動につながるように尽力していくべきであると思っております。

 

ただ、川崎市市民ミュージアムの被害は大きく、
県内の被災資料の復元のお手伝いをするという私共の設立の目的を考えても、
民間所在であるかに拘わらず、何ができるかを考えていくべきであると考えておりました。
ただ、私共はボランティア団体ですので、川崎市が災害ボランティア全般をどのように扱うかにを定めた方針に従うべきであると考え、
その旨を、令和元年東日本台風からほどなくして、水損資料の応急処置についての照会を、
川崎市市民ミュージアムの方からお電話にていただいていた際にお伝えしておりました。

 


今年2月、神戸市でありました全国史料ネット研究交流集会の折に、
国立文化財機構の岡田様・浜田様とお話しする機会があり、
川崎市市民ミュージアムの修復作業は文化財レスキュー事業であること、
文化財レスキュー事業は被災した県の資料保全にかかわる様々な団体が入っており、
これまでの文化財レスキューでは各地の資料(史料)ネットがかかわっている経緯もあるので、
オール神奈川で活動したほうがよいという趣旨のお言葉をいただき、
川崎市市民ミュージアム川崎市市民文化振興室などとの調整をしてくださいました。
このお言葉には、県内の様々な団体と私共が知り合っておいたほうが良いとの、ご配慮もありました。

 

なお、この調整にあたっては、神奈川県博物館協会にもお力添えいただいております。

 

協定書の文案を検討している最中に新型コロナウィルス感染症がさらに拡大したことなどにより、
協定書についての協議が一時休止となりましたが、このたび締結となりました。
なお、協定書締結までの間も、川崎市市民ミュージアムのご配慮により、研修等への参加をさせていただいておりました。

 

この間、様々なご配慮をいただきました皆さまには改めて御礼申し上げます。

 

協定の締結につきましては、川崎市あるいは川崎市市民ミュージアムのほうで報道発表などにより
広報されました後、神奈川資料ネットもご報告しようと考えておりました。
このたび、川崎市川崎市市民ミュージアムからの情報提供(報道発表)の中で私共のことも書いていただきましたので、
報告させていただきます。
歴史資料の応急処置からの参加になります。

 


総勢10名のボランティア団体なのでできることは微力ですが、
少しでも多くの資料が再び展示されるように願いながら作業してまいります。