神奈川地域資料保全ネットワーク

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【速報】4/15に水損資料応急処置ワークショップを開催しました

昨日、18名の参加者で水損資料応急処置ワークショップを開催しました。

講師をしてくださった山口悟史先生・田上繁先生、
講師の先生のサポートをしてくださった、
神奈川大学大学院の三好周平さん・平田茉莉子さんに御礼申し上げます。
また、会場を提供していただくなどご協力・ご支援いただきました、
神奈川大学日本常民文化研究所にも厚く御礼申し上げます。


昨日の様子を、写真にて速報的にご報告申し上げます。


ワークショップワークショップ、只今準備中。


被災文書のサンプル資料もスタンバイ中。


13時半からワークショップを開始しました。神奈川大学の田上先生のお話中。


実習その1 下張り文書の剥がし。


実習その2 被災文書のサンプルを使って、まずはキッチンペーパーで乾燥。


実習その2の2 エタノール噴霧。やる時は端でテストしてから!(今回は実習のため流れるままも体験しています)
*油性マジックで先生が予め書き込みをしてくださっていました。エタノールを噴霧すると、油性でも流れます。


実習その2の3 状況によっては洗う。洗っておられるのは講師の山口先生。
*東京文書救援隊の洗浄方法を基に(ご紹介もさせていただきました)、電気が通っていない場合を想定した洗浄をご紹介いただきました。


ワークショップではこの後、意見交換が行なわれました。
みなさまからは実習を行なったご感想と共に、
今回は広報不足なこともあり、広く参加募集を行なえなかったこと(運営委員一同、開催時に反省点として持っておりました)への改善してほしいというご意見等、率直なおはなしをしていただきました。
「何かしたい!」という思いのある自分たちの力をぜひ活用してほしいとのお声もいただき、すごくありがたかったです。

山口先生は、こういう方法は実践していく中で皆で意見を交換し、方法をブラッシュアップしていくべきとのお話しをしてくださいました。
山口先生・田上先生に今回はさまざまなほうほうをお教えいただいたので、応急処置が難しく感じられたかもしれませんが、
「私たち」が「身近なものを使って」初期対応である応急処置ができるということを実感していただけたら幸いです(^^)


今回のワークショップをきっかけに、運営委員共々初期対応をより担えるようにし、
ワークショップを継続したいと思っております。

今後ともご指導・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。